ファミー動物病院のお役立ちノート

がっつきすぎ!?愛犬の早食いに潜むリスクとは?

2024/08/01

ワンちゃんはみんなご飯が大好きで美味しそうに食べている姿を見るととても可愛らしいですよね。
しかし中には、ご飯を早食いしてしまったり、丸飲みして勢いよく食べてしまったりする子もいます。

早食いには「肥満」など様々なリスクが存在します。
ワンちゃんの健康のためにも、早食いのリスク、改善方法、予防方法についてしっかりと学んでいきましょう。

 

早食いしてしまう原因

ワンちゃんが早食いをしてしまう理由は、犬の習性が関係しています。ワンちゃんの祖先は野生で暮らしていたころ、群れで暮らす動物でした。
そのため大勢の仲間がいる中でたくさんご飯を食べるには早く食べる必要があったのです。

また、ワンちゃんにはもともとゆっくり噛んで食べるという習性はありません。このような習性が原因でワンちゃんは早食いをしてしまうのです。

 

早食いに潜むリスク

ワンちゃんは習性により早食いをしてしまうということがわかりましたが、この「早食い」には様々なリスクが潜んでいます。

肥満になりやすい

人間でも早食いすると太りやすいと言われているのと同じで、ワンちゃんも早食いは肥満のもとです。
ワンちゃんはため食いが出来るため、目の前にご飯があればあるだけ食べてしまいます。
飼い主さんがすぐに食べ終わってしまったからとご飯を大量に与えていると肥満の原因となってしまいます。

消化不良

ワンちゃんにあげたおやつやご飯が、排泄物としてほとんどそのまま出てきた経験はありませんか?
よく噛まないで食べてしまうと上手く消化ができず、栄養が吸収されなかったり吐いてしまうケースがあります。

胃拡張や胃捻転のリスク

一気に大量の食べ物が胃に入ってくることで胃が拡張してしまう病気です。胃拡張になると嘔吐や消化不良などの症状を引き起こします。

喉に詰まる

ワンちゃんは一口で丸飲みしてしまうことも珍しくありません。食べ物を与える際の大きさにも注意が必要です。
食べ物がのどに詰まると、窒息して最悪死亡してしまうこともあります。

早食いの改善方法

ご飯の回数を増やす

ご飯の量はそのままで回数を増やす方法は効果的です。
ワンちゃんにとって満足感を感じるのは、ご飯の量が多い時ではなく回数が多い時だと言われています。
これまで朝晩2回の食事だったのを、1日3時間おきに5回にかえると愛犬も満足感を得やすくおすすめです。

 

早食い防止グッズを使う

最近ペットショップやネット通販などで、ワンちゃんの早食いを防止するグッズが多く販売されています。
例えば、ご飯を入れる容器を早食い防止用に変えるなど、出来る限りのことをしてみましょう。

食環境を改善する

冒頭で言ったようにワンちゃんには早食いをする習性があります。多頭飼いの場合、この習性の影響もあり、他のワンちゃんより早くたくさん食べないとと競争心が出てきてトラブルになる可能性もあります。
より早食いを加速させてしまうため、別の部屋やゲージで与えるなどして、違う場所で落ち着いて食べさせるようにしましょう。
また、飼い主さんがそばでじっと見ていることによりガツガツ食べてしまうワンちゃんもいるので、少し離れた場所から見守ってあげましょう。

 

すぐに病院に行くべき症状

ワンちゃんが早食いをしてしまった後、このような症状が出たらすぐに動物病院へ連れていきましょう。

よだれをたくさん流す

・ソワソワ落ち着きがなくなる

・お腹が膨れる

・呼吸が荒い

・吐きたがるが何も出てこない

 

リスクしかない早食いは改善しよう

ワンちゃんの早食いにはリスクしかありません。
早食いはワンちゃんの習性なんだと理解してあげた上で、飼い主さんは出来る限りの対策をとってあげてください。
大切な愛犬の健康を守るためにも早食いを改善していきましょう。

 

山口県防府市の「ファミー動物病院」

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

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〒747-0053 山口県防府市開出本町12-9
0835-22-4711

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