診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:00~11:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ⁄ |
12:00~16:00 | 手術時間となります | ||||||
16:00~18:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ⁄ |
△…日曜午前は10:00~11:30
〒747-0053 山口県防府市開出本町12-9
不妊手術(♂:精巣摘出術、♀:卵巣子宮全摘出術)は、望まない妊娠やホルモンに起因する問題行動(マーキング、無駄吠えなど)を防止するためだけではなく、将来的にホルモンの影響で起こりうる可能性のある病気(乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、精巣腫瘍、前立腺疾患、会陰ヘルニアなど)の予防にも大変有用です。
当院では、犬、猫(ウサギも)において生後6カ月齢以降からの不妊手術をお受けしています(必要に応じてより早期での手術にも対応いたします)。
従来の不妊手術は、絹糸などの縫合糸で結紮して臓器を摘出していましたが、近年、犬において「縫合糸反応性肉芽腫」(手術で用いた糸に反応して結紮部に「しこり」を形成する病気)が多く報告されています。
そこで、当院では犬の卵巣子宮全摘出術の際には、おなかの中に糸を残さないようにシーリングシステム(BiClamp: 「VIO
300D」Erbe社)を用いて手術を行っています。
猫において、「縫合糸反応性肉芽腫」の報告はありませんが、ご希望に応じてシーリングシステムを用いた手術を行う事も可能です。
当院では、以下の手術実績があります。
下記一覧にある疾患(手術)の中でも「複雑な整形外科疾患」や「X線CT検査・MRI検査」が必要な症例は、大学病院など2次診療施設と連携しながら治療を行っております。
なお一覧にある手術以外でも、対応可能な場合もありますので、お気軽にお問合せ下さい。
麻酔をかける目的は検査や処置、外科手術によって生じる痛みやストレスから患者さんの体を守ることです。特に私たちが行なっている言葉を話すことのできない動物達に対する医療の場において「麻酔」は決して欠かすことのできない重要な技術であるといえます。
しかしながら、麻酔は100%安全な処置ではなく、特に病気のある動物や高齢の動物では合併症を起こす可能性が高くなり、時には健康な動物であっても予期せぬ合併症が発生してしまうことがあります。
私たち麻酔担当獣医師は、患者さんの状態を事前に把握して起こりうる合併症を予測し、最適な麻酔薬、治療薬を選択して備えます。麻酔実施時には麻酔や手術により起こる全身状態の変化をくまなく監視し、より良い状態になるよう最善の努力をしながら麻酔管理を行います。
患者さんの痛みや苦痛を減らせるよう、手術中の状態を安定させて少しでも術後の経過が良くなるよう、また万が一合併症が起こってしまった場合にも迅速な対応ができるよう日々研鑽を積み、学会やセミナーなどで新しい情報を取り入れながら安全な麻酔管理ができるよう努力いたします。
麻酔に対して不安を抱かれる飼い主様も多いかと思います。ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
動物麻酔基礎技能認定医
獣医師 板本朗代 伊藤嵩人
眼球摘出術
横隔膜ヘルニア整復術
後大静脈症候群(Vena Cava症候群):フィラリア釣り出し術
胆嚢摘出術
腎臓摘出術
腹腔内陰睾摘出術
乳腺腫瘍片側全摘出術
膝蓋骨内包脱臼整復術
現在、犬猫においても人と同様に全身麻酔の安全性は非常に高くなっています。
しかし、麻酔は100%安全であるとは言えません。
そのため当院では、全身麻酔の前に身体検査・血液検査(必要に応じてX線検査・超音波検査)を行い、症例1一つ一つに対して適切な全身麻酔を心掛けています。
また、麻酔薬は各々の副作用を軽減するため、複数の麻酔薬を併用した「バランス麻酔」を実施しています。
手術中は、適切な気道確保を行い必要に応じて人工呼吸器による呼吸管理を行っています。その他、心電計、血圧計、体温計、カプノグラフ、酸素飽和度を用いてモニターを行っています。
周術期の疼痛管理には、オピオイドや非ステロイド性消炎鎮痛剤や局所麻酔薬を併用して「痛みの少ない手術」を心掛けています。