動物と楽しく暮らすために

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動物と楽しく暮らすために
(飼育アドバイス)

新しくわんちゃんを迎えられた皆さんへ

わんちゃんがご家族に加わって、きっとワクワクしておられることと思います。
病気の予防も大切ですが、子犬のこの時期はいろいろなことを教えるためにとても大切な時期です。
その中でも特に大切なのが、“社会化“と”わんちゃんのニーズを満たしてあげること”です。

社会化
社会化

社会化というのは、いろいろな人やほかの動物、いろいろなものや場所に慣らしてあげることをいいます。生後4か月齢くらいまで(日本犬は3か月齢くらいまで)は社会化期といって、いろんなものに柔軟に慣れやすい時期です。
この時期に抱っこで散歩に出て(ワクチンがすべて終わるまでは外をむやみに歩かせることを避けたほうが良いでしょう)、人や犬、車などいろいろなものを見せて、ごほうび(フードで結構です)をあげてもらうと、大きくなって怖がりになることの予防になります。

わんちゃんのニーズを満たしてあげる
わんちゃんが生活するために必要なもの
  1. バランスのとれた食事
  2. 新鮮な水
  3. 安心できる寝床
  4. 遊び
  5. 散歩などの社会的刺激
  6. メディカルケア

わんちゃんが生活するために必要なものには、6つの項目が挙られます。
このうち遊びや散歩など、わんちゃんができるだけ退屈しないように一日を過ごす工夫をしてあげることは見過ごされがちですが、いたずらや無駄吠えなど困った行動を予防するためにもわんちゃんの心の健康のためにとても大切なことです。
わんちゃんが長い時間サークルの中で過ごさなくてもすむよう、口にしてはいけないものは片付けて、わんちゃんと遊んであげる時間をとったり、わんちゃんが一匹で過ごす時には噛んでくれるものを与えたりしてあげましょう。

わんちゃんを褒めることについて
わんちゃんを褒めることについて

人にとって困ることをわんちゃんがした時に、私たちはつい叱ってしまいがちですが、叱ったりたたいたりしてもわんちゃんには何がいけないか伝わらないだけでなく、飼い主さんとの絆がうまく築けなくなってしまうことがあります。

わんちゃんがいい子にしている時(悪いことをしていない時)には、”おりこう!”などの言葉でほめてあげて、ごほうび(フード)をあげるようにすると、その行動がどんどん増えていきます。ほめてしつけることでハッピーなわんちゃんに育てましょう。

何か困ったことがあるときは、早めにご相談くださいね。

今後こんな悩みが出て来る可能性がある問題

伝染病の予防をワクチンでするように、子犬の時期に正しいしつけをする事で、成犬になってからの色々な問題を防ぐ事ができます。

  1. 飼い主さんやよその人を噛んでしまう
  2. 家の中の物を破壊
  3. 犬や人、車をみて吠える
  4. 病院を怖がって、連れて行くのが大変 などなど

猫

最近巷では猫ブームと言われていますが、その理由の一つは猫が犬ほど手がかからないからだといわれています。でも、手がかからないからといって、食事をあげて、トイレを掃除するだけだと、猫は退屈しているかもしれません。
ここでは猫が幸せに暮らすための工夫についてお話していこうと思います。

室内飼いか、外飼いか

外で暮らす野良猫の平均寿命は3~5歳と言われています。普段は室内で生活している子でも、外に出しておられる場合は伝染病にかかったり、猫同士のけんかや交通事故にあったり、また犬に襲われたりすることがあります。何度か外に出してしまうと、猫は外の見回りをしないと気がすまなくなってしまい、出たがって鳴く姿に飼い主さんが根負けしてしまうことが多いようです。猫が窓から外の世界を見ているのは、外に出たいからではなく、外の世界を見ることが好きなだけなので、見ているからといって出す必要はないのです。

室内で暮らす猫に用意してあげてほしいもの
室内で暮らす猫に用意してあげてほしいもの

人に飼われている動物が、様々な正常な行動(猫であれば、ハンターとしての行動や隠れることなど)をとれるように飼育環境を工夫することをエンリッチメントといいますが、エンリッチメントを心がけることで動物の困った行動を減らし、心理的な健康を改善することができます。

適切な食事

猫は純粋な肉食動物ですが、肉や魚をあげておけばいいわけではなく、バランスよく栄養を取って病気を予防するためには、キャットフードをあげていただくことをお勧めします。総合栄養食の表示のあるものを使うようにしましょう。

新鮮な水

祖先が砂漠に生息していたリビアヤマネコであるためか、猫はあまり水を飲みません。膀胱結石や膀胱炎、慢性腎不全などの泌尿器疾患が猫で多いのは、そのためだといわれています。飲水量を増やす工夫としてステンレスの食器を陶器に変えてみるというのも一つ。また、蛇口から流れる水が好きな子には、専用の給水器もあります。ぬるま湯の方がよく飲む子、冷たい水が好きな子、猫によって好みは様々ですので、いろいろ試してみるといいかもしれませんね。

外が見える高い場所

前述のように猫は外を見ることが好きなので、外が見える高い場所を用意してあげましょう。なぜ高い場所かというと、外の猫と同じ目線で目があったり、近づいて来られたりするとストレスに感じる猫が多いからです。猫は高い位置からいろいろなものを見下ろすのが好きなんです。

隠れる場所

野生で過ごしていた猫の祖先は小さいハンターでした。自分より大きな動物に襲われることもあったため、猫になった今でも隠れる場所があると安心します。隠れる場所はいろいろ用意してあげると猫は喜びます。猫用ベッドはもちろん段ボール箱や本棚の空いているスペース(時々本の位置を変えてあげると飽きなくていいですよ!)、洗濯物を入れるかごなど猫が入れそうなものを見つけたら、気持ちいい毛布などを敷いてあげましょう。

上下運動ができる場所

猫の祖先は樹上で生活していたので、猫も高い場所に登ると安心します。キャットタワーもいいですが、家具の上など登ってもいい場所を用意してあげると猫はうれしいし、運動の機会にもなります。また高齢になってくると、動く理由がないと上下運動しなくなりますので、食事を階段の途中や少し高い場所に置くなどしてあげると運動の機会になります。

安心できる寝床

安眠を邪魔されない場所に、気持ちのいい肌触りのものを敷いたベッドや箱などをおいてあげましょう。

爪とぎ

爪とぎを置いているんだけど、そこで研がずに壁やふすまで研いでしまう・・・という方もおられると思います。爪とぎは部屋の入り口や他の動物が見える場所など縄張りを意識するようなところや寝る場所に近くに立てて(垂直にして)置くと、猫が好んで使ってくれます。

暇つぶし

食本能を満たすため、そして暇つぶしのため、おもちゃを使って遊んであげましょう。猫じゃらしや鈴の入ったボール、ねずみのおもちゃ、紙をくしゃくしゃっと丸めたものなどで本能がくすぐられます。ただし、おもちゃや紐を飲み込んでしまうと腸閉塞になる恐れがありますので、なんでも飲み込んでしまう子には、飲み込めるサイズの物は与えないよう、またおもちゃを置きっぱなしにしないようにしてください。おもちゃを食べてしまう子でなければ、鈴や羽を紐の先につけてドアノブなどに結んでおくと、そこを通る時に遊ぶこともできますよ。

仲間

もしも猫を複数飼うことができるなら、子猫でもらってくる時に兄弟、もしくは同じ月齢くらいの子を二匹で飼い始めると仲良く遊べて退屈しないで済みます。ただし、すでに大人になった猫のいる家に新たに子猫をもらってこられる場合は、先住猫が受け入れてくれるかどうかは、その子その子で違います。特に最初にいきなり会わせて、大人の猫がびっくりしてしまうと、その後ずっと子猫が近寄ると怒るようになってしまうかもしれません。
初めはお互いが使ったタオルを交換(匂いの交換)するところから始め、少しずつ近寄れるようにしていきましょう。

トイレについて

トイレが気に入らないために膀胱炎などの排せつの問題が見られることがあります。猫にとって心地の良いトイレとはどんなものでしょうか?

  1. 安心できる場所に置いてある
    玄関など人が出入りする場所や、仲の良くない猫が見ている場所などは嫌がることがあります。
  2. 複数飼いの場合
    猫の数+1個のトイレを、離れたところに別々においてあげましょう。
  3. トイレの形
    体がぶつからないくらいの大きさの、蓋のないものを好みます。
  4. 匂いが大切
    汚れて臭いのするトイレは嫌います。また匂いつきの砂もいやがる場合があります。砂が新しく変わるとそのトイレを使わなくなることもありますので、砂を変更するときは元の砂と混ぜて徐々に変える方が無難かもしれません。
飼い主さんとのふれあい

猫を撫でる時は、首より上を撫でてあげると猫は気持ちよさそうにします。猫同士でなめあうときも頭をなめあいます。小さな子猫がお家に来た時には、お母さんの代わりにやさしくなでて、スキンシップをたくさん取ってあげてください。

外にも出る猫にしてあげてほしいこと
去勢・避妊手術

雌猫を外に出しておられる方は、子猫が生まれると困るので避妊しておられることが多いと思いますが、雄猫の場合は去勢手術されていないことがよくあります。去勢していない雄猫はケンカをしてしまうことが多く、けがをしてしまうだけでなくケンカ傷から伝染病をうつされてしまうこともあります。また、外で望まれない子猫がたくさん生まれる原因にもなりますので、去勢手術してあげてください。

迷子札

これは室内外の子にも言えることですが、万一の時のために首輪に迷子札をつけたり、マイクロチップを挿入しておくことをお勧めします。

ウサギ

ウサギ

ウサギは多くの方が思っているよりも感情が豊かで、とても愛嬌のある生き物です。また、大きな声で鳴いたりせず外への散歩も基本的には必要ないため、非常に飼いやすい生き物ともいえるでしょう。ウサギを飼育するにあたり、いくつか最低限覚えて頂きたいことがあります。まず、ウサギは草食動物だということ。また、さみしくて死んでしまうことは無いとしても、きちんとした生活環境や食事管理がこの子達にとって大切だということです。
頭を優しく撫でればうっとりした顔をする。飼い主さんが家に帰ってくれば喜んで足元を走り回る。添い寝をしながらゴロンとリラックス…。そんなウサギと一緒の幸せが一つでも多く広がっていきますように。

ウサギの飼育における注意点
平均寿命

以前は4-5歳とも言われてきましたが、近年は格段に伸びている印象を受けます。7-8歳や、10歳以上のウサギさんも来院されます。それは医療技術が進歩しただけではなく、飼い主の方々の知識が増えたことで予防的なまたは積極的な治療を受けていただく機会が増えたことに一因があると考えられます。

飼育環境

ペットショップに行けばウサギ用のケージが販売してあると思います。便や尿が下に落ちて体につかないような、2層式のケージです。またトイレや牧草入れ(フィーダー)、ペレット入れ、給水ボトルを用意しましょう。隠れられる大きさの小屋も中に設置するとウサギが安心できる場所があってよいでしょう。トイレの掃除は毎日か最低でも2-3日に一回はしましょう。排泄する便の量が多いので、思ったよりもすぐにトイレがいっぱいになってしまいます。小屋全体の掃除も必要に応じてしましょう。ウサギはきれい好きですので清潔な環境を保てるように心がけましょう。

健康管理

新しいウサギを家に飼い始めてすぐの時は、まずは新しい環境に慣れさせることから始めましょう。大きな音や過剰な触れ合いは避けてあげると良いでしょう。数日経ち、ウサギが慣れてきたら頭を撫でたりしながら少しずつ触れ合えるようになるのが目標です。爪切りは室内飼い、ケージ飼いであれば2-3ヵ月に一回程度が目安です。爪の伸びすぎは爪折れによる出血や、骨折につながります。自宅での爪切りは抱っこが出来ると可能かと思いますが、無理はしすぎないようにしましょう。自宅で爪切りを嫌がる場合はペットショップや病院で切ってもらえるか問い合わせるとよいでしょう。

食餌管理

牧草とペレットを用意し、新鮮な水が飲めるように給水ボトル(または水入れ)も設置しましょう。食餌で重要なことは、主食は牧草のチモシーにすることとペレットの与えすぎに注意することです。最近はペレットの多給やおやつの過剰摂取による肥満のウサギが増えています。中には牧草を一切食べないといったウサギもいます。嗜好性の問題もありますが、やはり最初が肝心です。

牧草の種類

一般的に使用する牧草はチモシーの1番狩りのシングルプレスの乾燥牧草です。これなら一番硬くて長い繊維質を摂取できますが、一切食べてくれない場合はチモシーの1番狩りでもダブルプレスを試してみたり、チモシーの若狩りや2番狩り、3番狩りなどを試してみたりしましょう。チモシー以外にもイタリアンライグラスやオーツヘイ、バミューダグラスなどを試すのも手です。牧草はどれも食べないというのであれば、ペレット牧草という牧草を短くカットして捩じったような形状のものがありますので、原材料がチモシーやイタリアンライグラスであることを確認して(おやつタイプではないことを確認する)、牧草の代わりに与えることも可能でしょう。また、ウサギは一般的に乾燥牧草よりも生の牧草の方を好む傾向があります。自分で栽培している方でなければそう多く入手はできないとは思いますが、専門店などで扱われていたりするので、時折使用してみると牧草が好きな子は喜んでくれると思いますよ。

ペレットの種類

ペレットはウサギ用のペレットを選択しましょう。ほとんどのペットショップに行けば容易に入手できると思います。様々な種類のペレットが販売されていますが、ウサギの年齢や病気に合わせて選択するとよいでしょう。
ペレットの原材料はアルファルファやチモシーなどを組み合わせてあると思います。ここでアルファルファについてですが、ウサギは一般的にアルファルファやクローバーなどマメ科の植物を好む傾向があります。しかしカロリーが高くカルシウム含有量も多いため、食べすぎは肥満だけでなく尿結石症など病気の要因にもなりえます。アルファルファは成長期の子ウサギや妊娠中のウサギには与える方がよいですが、成長後のウサギには通常のペレットに含まれる分で基本は十分です。すでに尿石症や砂粒症の診断が出ているウサギにはペレットの中でもアルファルファの含有量が低いものなど獣医師に相談して適切なペレットを選択するよう心がけましょう。あとは適切なペレットでも量を食べすぎると結局肥満などにまたつながってしまうので、与えすぎには注意しましょう。

病気
  1. ウサギの生殖器疾患
    ウサギのメスでは子宮疾患の発生が多く認められます。若いと2歳くらいから子宮疾患になる可能性があり、中には子宮腺癌のこともあります。症状は食欲不振や血尿、乳房の腫脹などが多いです。血尿が続いている場合は重篤な貧血が生じたり、癌では肺や骨への転移が生じたりする例もあります。一方、ウサギのオスでは精巣の腫瘍の発生が認められます。高齢のウサギに多く、腫瘍であるケースが多いです。これらの病気は、他の動物と同様に避妊や去勢手術を事前に実施することで予防が可能です。
  2. ウサギの歯牙疾患
    ウサギの歯は前歯も奥歯も一生伸び続けます。噛み合わせが悪い状態(不正咬合)だと歯の一部が異常に伸びて頬の粘膜や舌を傷つけたり、歯根部が炎症を起こしたりして食欲不振につながります。不正咬合の原因は様々ですが、牧草の摂取不足が誘因となるケースも珍しくないように感じます。若いころから健康な牧草摂取を心がけましょう。
  3. ウサギの消化器疾患
    ウサギは嘔吐ができない動物です。そのため一度飲み込んだ毛や誤って飲み込んだ物を消化管内にため込んでしまう現象が起きやすく、それらの異物によって消化管の運動が阻害され、進行すると消化管閉塞が発生します。よく言う「消化管うっ滞」や「鼓腸症」がその代表です。最悪の場合死に至る病気です。早めの対処と治療が功を奏することが多いですが、急激な悪化を起こすケースもあり緊急の開腹手術が必要な時もあります。ウサギの正常な便はコロコロとした「硬便」と、軟らかくブドウの房状と言われることが多い「盲腸便」の2種類があります。盲腸便は排泄する時に直接口を陰部に持って行き食べます。理由は様々ですが、盲腸便を食べ残してお尻周りや床が汚れてしまうケースもあります。ウサギが下痢をしている場合と盲腸便を食べ残しているだけの場合を区別して理解しましょう。真性の下痢で一番危険なのは硬便がなく水溶性便のみを出す状態です。子ウサギの下痢には致命的な感染症もあり、注意が必要です。
  4. ウサギの骨折
    ウサギは飛んだり跳ねたりと力強い動きをしますが、急激な力が加わると骨折を起こしやすい生き物です。ウサギが高い場所から落下した時に骨折した例や、何かにびっくりした拍子に一人でに骨折した例もあります。また、子宮の腫瘍が関連した病的な骨折も時折認められます。
  5. ウサギの皮膚疾患
    ウサギはきれい好きですので自分で全身をなめてきれいにします。しかし太りすぎている場合や、加齢により足腰が弱っている場合、または尿の性状に異常がある場合などは、陰部周りが尿で汚れて皮膚炎を起こすことが良くあります。また、足の裏にも皮膚炎を起こし「タコ」ができたり潰瘍を生じたりすることもあります。他にネコノミの寄生や、細菌、カビ、ダニなどの皮膚炎も起こることがあります。皮膚にできものができるケースもあります。良性の腫瘍のこともあれば、中には調べてみると悪性の腫瘍であることもしばしばです。

ハムスター

ハスターの飼育方法

ハムスターは乾燥地帯が原産のげっ歯類です。そのため湿気に弱いのが特徴です。野生では一日に多くの距離を移動して食べ物を探し、地下深くに穴を掘って生活します。皆さんがよくご存じの「ほおぶくろ(頬袋)」に食べ物を詰めて一生懸命移動する姿を想像すると、とても微笑ましいですね。
小さなケージで飼育ができ、手乗りになれば小さな子供からお年寄りまでふれあいが可能な生き物で、飼い主初心者の方にも飼育しやすいといえるでしょう。お子さんに初めての飼育を経験させる目的で飼い始める方も多いようです。
ハムスターには様々な種類があり、個性も違います。一般的に小さい種類のハムスターはかわいらしくちょこまか動いてせっかちさんが多いのに対し、大きめな種類のハムスターは表情も豊かで面白い子が多い印象があります。

平均寿命

一般的に寿命は2年程と短命な印象ですが、ハムスターは性成熟が1-2ヶ月で終了する生き物です。つまり生後数カ月でもう立派な大人になる彼らにとってみれば、2年というのはとても長い時間と言えるかもしれません。

飼育環境

用意すべきはケージの他に回し車、トイレ、床敷き、フード入れ、給水ボトル、隠れるための小屋です。ハムスターは基本、1ケージに1匹の個別飼育です。特にオス同士は激しいケンカになることが多いので一緒のケージでの飼育はやめましょう。
ケージはペットショップなどで様々なハムスター用のものが販売してあります。プラスチック製や金網製などありますが、それぞれ特徴があります。プラスチック製は保温は比較的効きやすいのですが換気は悪いため、床敷きを清潔に保てるようにしましょう。金網製は通気はよいのですが冬の寒さには気を付けましょう。また網に手足をかけてケージを登ったりかじったりすることが多いため、天井が高すぎるケージだと落下して怪我をする可能性もありますので注意しましょう。
回し車はケージの壁との隙間にハムスターが挟まり動けなくなることもあるので、気を付けて選びましょう。また、回し車の網の隙間に足が挟まって足を痛めたり骨折したりしないように、その子の体格に合う回し車を選びましょう。
砂浴びはハムスターにとって体を清潔に保つために必要な行為です。トイレは砂浴びができるよう、体よりも少し大きめの物を用意するといいでしょう。砂が飛び散ってしまうのでカバー付きの物もお勧めです。
床敷きにも様々な種類があります。木くずや紙パルプが一般的です。最近はハムスター飼育用の土も販売されているようです。
給水ボトルはボール式やばね式などありますが、ハムスター自身がその先端を押して水を出すことができるか、また先端から水がこぼれていないかも確認しましょう。
小屋を「巣」として利用できるようにちぎったティッシュペーパーや綿などを一緒に置いておくと喜んで巣作りをしてくれるでしょう。小屋は天井が外せて掃除がしやすいと便利です。

健康管理

ハムスターは夜行性動物です。昼間は多くの時間を睡眠にあて、暗くなってから活動を始めます。そのため夜は部屋をなるべく暗くしてあげましょう。
生活する至適温度は一般的に18~26度位とされています。つまり日本の冬はハムスターにとって明らかに寒すぎます。室温が低すぎると冬眠してしまうことがあり、冬眠をすると死亡してしまう例が多いです。注意をしましょう。冬は暖房やヒーターを付けるなど工夫して暖かくすると良いでしょう。一方、夏も室温が34℃を超えると短時間でも熱中症になり死亡してしまう例があるため、クーラーの使用や保冷剤をケージの近くに置くなど工夫しましょう。また高齢になると暑さや寒さに対してさらに弱くなるため注意が必要です。
ハムスターは食餌を巣に持ち帰り貯蔵する習性があります。しかし、ケージ内の小屋に古い餌をため込んで腐敗してしまうことがあるので、定期的に巣の中の「宝物」は掃除してしまう方が良いでしょう。

食餌管理

ハムスターは雑食動物です。野生では野菜や穀物から小さな昆虫類まで様々なものを食べます。実際にバランスの良い食餌を家庭で再現するのは困難なため、ペットショップ等でハムスター用のフードを探してみましょう。
ハムスター用のフードにはペレットタイプのものと穀物や果物などが多種類入ったミックスフードタイプがあります。ミックスフードタイプは好きな果物や穀物ばかりを食べる傾向が出やすく、栄養バランスが偏ってしまいがちです。一方ペレットタイプは見た目の派手さはミックスフードタイプに比べて有りませんが、栄養のバランスが均一になっているためお勧めです。
また、ハムスターはヒマワリの種を好む子が多いですが、ヒマワリの種は脂肪含有量が多いため、与えすぎは体によくありません。1日~1週間に数粒以下に抑えるようにしましょう。その他にもハムスター用のおやつとして多くの製品が販売されていますが、糖分や脂肪のとりすぎから肥満になる子も多いので、与える量に気を付けましょう。

病気
1.ハムスターの皮膚疾患

皮膚疾患の一つに感染症を挙げることができます。感染症の原因は主に、細菌・真菌(カビ)・ダニに分けられます。脱毛やフケが見られ、かゆみを伴うことが多いです。そのほかにアレルギー性やホルモン性、栄養性の皮膚疾患が見られることもあります。ハムスターに脱毛ができたりかゆがったりしている場合は病院で診察を受けましょう。

2.ハムスターの下痢

ハムスターの良便は円柱形(楕円形)のコロコロした小さな固形状です。体が大きいハムスターほど一般的には大きめの便をします。もしも便がゆるかったり液体状であったりする時は、なるべく新しい便を持って病院へ行き検査をしてもらいましょう。寄生虫が便検査で発見されることがあります。寄生虫と言ってもハムスターにとって害のないことも。しかし、中には人への感染の可能性を否定しにくい事もありますので、過剰にではなくとも、掃除や遊んだ後の手洗いなどはお勧めします。しかし、下痢の原因が寄生虫だとは限りませんので、気になる場合は獣医師に相談するのがよいでしょう。

3.ハムスターの歯牙疾患

ハムスターは前歯(切歯)が生涯伸び続けるため、歯の噛み合わせが悪い状態(不正咬合)があると過剰に歯が伸びすぎてしまいます。その結果切歯が巻いて頬や顎の粘膜を傷つけ、時には刺さることもあります。
食餌を食べにくい様子や食欲低下で、飼い主さんが異常を感じて来院されることが多いです。また、落下事故で歯が折れたり、ケージを齧り過ぎたりすることで不正咬合を起こす例もあるようです。

4.ハムスターの頬袋脱

食べ物をほおばって運ぶ時に役立つ頬袋ですが、時折頬袋が反転して出てくることがあります。一旦飛び出してしまった頬袋はまず元には戻りません。そのままにしておくと、粘膜面の乾燥や血行不良によって頬袋の部分が壊死してしまい、感染が生じる可能性があります。そのため、縛って切り取る手術をします。
頬袋が出てしまう原因ですが、頬袋内に入れっぱなしの食べ物が腐敗して炎症が起きることが関連していると言われたり、頬袋の奥にある分泌腺が問題だと言われたりしますが、はっきりとは分からないことも多いです。

5.ハムスターの腫瘤

ハムスターの腫瘤・しこりはおそらく皆さんが思っているよりも高い頻度で発生します。耳にできる小さな腫瘤から、皮膚や乳腺にできる大きな腫瘤、また腹腔内にできる腫瘤まで様々です。腫瘤は良性または悪性の腫瘍であるケースと、腫瘍ではないケースとがあります。気になるしこりを見つけたら早めに診察へ向かいましょう。

6.ハムスターの感電

ハムスターをケージから出してお散歩させることもあるでしょう。その際は電気コードにはよく注意をしておかなくてはなりません。コンセントの入ったままのコードを噛んで、口や頬を大やけどすることもあり得るからです。部屋でお散歩させたい場合はしっかり見ておくか危険なものの無い専用の場所を作る(衣装ケースなどの活用も考えられます)、またはハムスターを中に入れてハムスター自身が中から転がして移動できるボール(市販されています)などに入れてから部屋に放つなど工夫しましょう。
感電以外にもお散歩はハムスターにとって危険がいっぱいです。全速力で走られると意外と早いので、逃げ出したりしないように注意しましょう。中にはハムスターが勝手にケージから脱走して事故にあうケースもあります。一つ一つ工夫をしたり気を付けてあげることで避けられる事故は、なるべく減らしてあげたいですよね。

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