ファミー動物病院のお役立ちノート

知っておくべき!ワンちゃんの生理について

2024/02/01

ワンちゃんの生理は、人間と症状が違って患部が腫れてくる、出血の他におりものが出ているなど、心配するようなことは多いかもしれません。

今回は、ワンちゃんの生理が起こった時にどう対応すれば良いかを解説します。

犬の発情周期

発情周期は、4つに分けることができます。

発情前期

発情前期は、発情出血が始まってから雄犬に交尾を許容するまでの期間です。ワンちゃんそれぞれに差はありますが、基本的には7〜10日と言われています。外陰部の明らかな腫脹や充血、子宮内膜からの出血が原因となる陰部からの発情出血など、様々な症状があります。

発情期

雄犬に交尾を許容する時期で、およそ7〜10日が平均的です(個体差あり)。排卵は、発情期開始後3日程度で起こり、外陰部の腫れは発情期の4〜5日をピークとして少しずつ落ち着いていきます。発情出血も発情期の中頃から減少し、赤色から淡いピンク色になります。

発情休止期

発情出血が止まり、発情期の終了から落ち着くまでの2ヶ月間のことをいいます。ホルモンの影響で、妊娠した時と同じように乳腺が発達し、「生理的偽妊娠」が起こります。

無発情期

発情休止期から次の発情前期までの4〜8ヶ月間のことをいいます。この時期は個体差が大きく、それによって発情周期の長さが決まると考えられています。

生理前や生理中の症状

生理前

発情前期の開始1ヶ月半ほど前から、外陰部がわずかに肥大し、発情の準備が始まります。

生理中

発情前期に入り、外陰部が肥大して出血が始まると、落ち着きがなくなったり頻尿などが見られます。食欲も減退し、生理中特有の症状からか散歩を嫌がることがあります。

生理後

発情休止期になると、妊娠している・いないに関わらずホルモンが分泌され、排卵後15〜25日をピークとして徐々に減少します。排卵後40日頃から妊娠期間が終了し、出産を迎える60日後には、妊娠しなくても乳汁が分泌したり、まるで子育てをしているような振る舞いを見せるなど、いわゆる偽妊娠の症状が見られます。

気をつけてあげたいこと

食事

生理中はどうしても食欲が落ちてしまいます。そのため、ご飯を温めたり、缶詰を混ぜるなどして食欲が増すようなサポートをしてあげてください。

お散歩

生理中は、雄犬を惹きつけがちです。他の犬に遭遇しにくい時間や場所を散歩するなどして、落ち着いて過ごせるようにしてあげましょう。

家の中

生理中は、ソファーやカーペットなどを汚してしまうことがあります。そのため、洗い替えをできるタオルなどを準備しておきましょう。偽妊娠が起こり、子育てをしているような行動をとっていることもありますが、その際には警戒心も強くなっているため、この期間についてはコミュニケーションを控え、見守るようにしましょう。

出血への対処

おむつやマナーパンツの着用

ワンちゃんに出血があるときは、おむつやマナーパンツを着用することをオススメします。ただし、おむつかぶれが起こることもあるため、陰部は清潔に保つよう心がけると良いでしょう。ただし、小型犬は出血量が少なく、自分でなめ取って綺麗にすることがあるため、おむつやマナーパンツが必要ない場合もあります。ワンちゃんも生理は長期間に渡り、ワンちゃんにとっては辛いものです。できるだけ、丁寧なケアを心がけましょう。

わからないことは気軽に獣医師に相談

ワンちゃんの生理については対応経験のない人がほとんどだと思われます。インターネットなどで情報を得ることも大切ですが、気軽にかかりつけ医などの獣医師に相談しましょう。

ワンちゃんそれぞれに合わせたサポート方法を提案してもらえるはずです。

ファミー動物病院

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

■ファミー動物病院
〒747-0053 山口県防府市開出本町12-9
0835-22-4711

ホーム

0835-22-4711