近年、獣医療の進化とともにワンちゃんの平均寿命は伸びてきています。それに伴い、ワンちゃんの高齢化が進み、犬の認知症が増加傾向にあります。どのような症状が出たら認知症の疑いがあるのでしょうか。今回はワンちゃんの認知症の症状や予防についてお話ししていきたいと思います。

認知症の症状
ワンちゃんが認知症になると以下のような行動をとるようになります。
・無駄吠えが増える
・部屋の中を歩き回り、壁に頭を押し当て立ち尽くす
・同じ方向にぐるぐると回る
・障害物にぶつかっても後ろに下がることができず、ひたすら前に進みたがる
・狭い隙間に入り込み、自力で出られなくなる
このように人間の認知症と同じような症状がみられます。認知症がひどくなると昼夜逆転現象が起き、飼い主さんが睡眠不足になったり精神的な苦痛が増えます。無駄吠えもひどくなりご近所トラブルにもなりかねません。これらの症状は、年月をかけて少しずつ進みます。症状が悪化しないように早期発見・治療を行うことが大切です。
認知症の原因
ワンちゃんの認知症の原因は、脳の器質的な変化や神経伝達物質の減少などがいわれていますが、はっきりとした原因はわかっていません。柴犬などの日本犬がなりやすい傾向があるため、遺伝的な要素が大きいのではないかと考えられています。
認知症の予防方法
ワンちゃんの認知症は人間と同様に有効な治療方法はありません。愛犬にできるだけ元気に長生きしてもらうためには認知症の予防が大切です。正しい認知症予防を行えば、仮に発症したとしても症状の進行を遅らせることが可能です。これから具体的な予防策についてご紹介していきます。
スキンシップをしっかり取る
ワンちゃんにとって大好きな飼い主さんからのスキンシップや声掛けは、何よりの刺激です。優しく声をかけながらマッサージをしたり、頭を撫でたり、おもちゃで遊んだりしましょう。スキンシップをとることで1ちゃんに刺激が与えられ、認知症の予防になります。
散歩コースを変えてみる
ワンちゃんとお散歩に行くときはどうしても同じ時間、同じコースになってしまいがちです。 たまにコースを変えてあげるとワンちゃんにとって良い刺激となります。いつもと違う景色、いつもと違う感覚、いつもと違う匂いはワンちゃんの好奇心に繋がります。また、ドッグランなどを利用して他のワンちゃんと交流を持つのも認知症予防には効果的です。
筋力を維持する
ワンちゃんは体を動かせなくなると認知症が進みやすくなります。日頃からお散歩へ行き、筋肉が落ちないように意識的に行動させることが大切です。年を取ってきたからと運動を止めるのではなく、かかりつけ医と相談しながらワンちゃんに合ったペースで運動を続けていきましょう。
認知症になった場合の対策
どれだけ飼い主さんが対策を練っても認知症を発症してしまうことがあります。認知症の症状が出たとしても、適切な対策を行うことで進行を遅らせることはできます。ここから、ワンちゃんが認知症になった場合の対策についてご紹介していきます。
迷子対策をする
認知症を発症してしまうと、いつも行っている場所でもどこかよく分からなくなってしまいます。 散歩に行くときは愛犬が迷子にならないようにリードをしっかりとつけ、首輪が緩まないようにするなど注意しましょう。
環境を整える
認知症の症状が原因で、思わぬ怪我をしてしまう可能性があります。家の中でも徘徊して物にぶつからないようにサークルを設置してあげるなど対策をとりましょう。
愛犬が認知症になっても変わらぬ愛を
愛犬が認知症になってしまうと不安や介護の疲れから飼い主さんにも負担がかかってしまいます。ワンちゃんと飼い主さんが共倒れにならないように今のうちからしっかりと対策を練っておきましょう。そして愛犬が認知症になったとしても、今と変わらぬ愛を注いであげて下さい。

山口県防府市の「ファミー動物病院」
山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。
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