ファミー動物病院のお役立ちノート

手術が必要となるワンちゃんの病気について

2024/06/01

 

飼い主の皆さんは手術が必要となるワンちゃんの病気について知っていますか?
手術が必要となる危険なワンちゃんの病気について飼い主さんが知っていると、愛犬の命を守ることに繋がるかもしれません。
愛犬の健康の為にしっかりとワンちゃんの病気について学んでいきましょう。

 

手術が必要となるワンちゃんの病気

肺水腫

肺水腫とは、心臓のポンプ機能が低下することによって起こる病気です。心臓のポンプ機能が低下することで肺に水が溜まってしまいます。
症状としては、肩で呼吸をし辛そうな様子が見られます。特に心臓病を持病として持っているワンちゃんは注意が必要です。
薬のあげ忘れや心臓病が悪化した時に発症する可能性が高いです。発症すると、肺にたまった水を手術で抜く必要があります。
肺にたまった水を抜くことで症状は良くなりますが、非常に緊急性の高い危険な病気です。

 

異物・中毒

ワンちゃんにはネギ類やチョコレート、キシリトールなど口にしてはいけない食べ物がいくつか存在します。
それぞれ摂取した量などで現れる症状は異なりますが、胃腸から肝臓・腎臓に大きな影響を及ぼす場合もあります。
場合によっては意識がなくなる可能性もあるため注意しなければなりません。
食べた直後から3時間以内であれば病院で吐かせたり、内視鏡下での摘出、胃洗浄などの処置を行うことができます。
食べてしまったものの大きさや形状によっては、胃に入らず食道内に残っている可能性もあります。
その場合、呼吸困難に陥ってしまう可能性があるためすぐに動物病院へ行きましょう。

交通事故・落下

ワンちゃんが交通事故や高いところから落下した場合、骨折や臓器の破裂が起こる可能性があります。
事故直後に、足が突っ張っている様子が見られた時はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
その際、頭や首を無理に動かさないようにしてください。動物病院にて体内を検査し、速やかに異常を見つけそれに応じた治療をする必要があります。

胃拡張捻転症候群

胃拡張胃捻転症候群は中型犬や大型犬に多く見られます。食事直後の運動やご飯を食べ過ぎた時に胃が捻転し、吐き気、元気消失、血圧低下などの症状がみられぐったりとしてしまいます。
動物病院でレントゲンによる診察を行い、捻転が認められた場合には緊急手術をする必要があります。
手術に成功しても術後の致死率が非常に高い病気となります。この病気にならないために、過食や食事直後の運動を避けるようにしましょう。

熱中症

長毛種犬は他の犬と比べ、熱放出が上手にできないため熱中症になりやすいと言われています。
体温が上昇することで血液に異常が発生したり、酸素が全身に行き渡らず臓器障害が起き、最悪死に至る可能性もあります。
夏場は散歩時間を早朝にしたり、常に新鮮なお水が飲める環境にしたりと飼い主さんが工夫してあげましょう。

子宮蓄膿症

子宮内に膿がたまることで炎症が全身に波及する病気です。
避妊手術を受けていないワンちゃんで、発熱、元気がない、食欲の低下、おしりから膿が出る場合は子宮蓄膿症の可能性があります。
合併症として腎不全や血液凝固異常、低血糖などを発症する危険性もあるため、術後管理も非常に大切です。

膵炎

突然食欲不振や吐き気、下痢などの症状がみられた場合は急性膵炎の可能性があります。
慢性経過に移行する場合もあるため、長期的な治療が必要となることもあります。

緑内障

緑内障は最悪の場合視力を失う可能性があります。目がシパシパして開けられなくなったり、食欲の低下や痛そうにする様子が見られる場合は緑内障の可能性があります。
点眼薬や点滴を使い治療を行いますが、場合によっては外科手術が適応になることがあります。

 

日頃からワンちゃんの様子を観察しよう

飼い主さんにできることは日頃からワンちゃんの様子を注意深く観察することと、ワンちゃんにもしものことがあった場合、適切な対処をしてあげられるように知識をつけることです。
ワンちゃんの体に異常が起きた時に、パニックになるのではなく冷静な判断ができるように、飼い主さんもワンちゃんの病気についてしっかりと学んでおきましょう。

 

ファミー動物病院

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

■ファミー動物病院
〒747-0053 山口県防府市開出本町12-9
0835-22-4711

ホーム

0835-22-4711