ファミー動物病院のお役立ちノート

大切な家族を守る「混合ワクチン」とは

大切なペットを守るために必要な「混合ワクチン」ですが、「●種混合」のような形式でいくつかの種類があり、「何をどう打てば良いのか」と迷っている方はおられるのではないでしょうか。今回は、そんな「混合ワクチン」についてのお話です。

犬・猫のワクチンについて

混合ワクチンは、基本的に「●種混合ワクチン」と呼ばれます。●の部分には数字が入るのですが、ワンちゃんであれば6、8、10の3種類、ネコちゃんであれば3、5種の2つがあります。

ワクチン接種のタイミングは?

ワクチン接種を行うタイミングは、最初のワクチンを6〜8週で開始し、16週までに2〜4週ごとに摂取することが推奨されています。これだけの幅があるのは、母犬からの「移行抗体」の影響がいつまで残るかはそれぞれに違いがあるためであり、非常に早い時期に効果がなくなる子も入れば、数ヶ月残る子もいます。そのため、これだけの幅があるのです。

副反応について

ワクチン接種後は副反応が起こることがあります。基本的には激しい運動を避け、シャンプーは一日程度避けるようにしましょう。また、接種反応は数万等に1頭と言われているものの、顔や目が腫れるといった症状や「アナフィラキシーショック」が見られましたら、すぐにワクチンを受けた動物病院に連絡して受診しましょう。

アナフィラキシーショックとは、チアノーゼ(口の粘膜の色が真っ白になる)、嘔吐などが見られるといった症状があり、早めの対処が重要です。また、打って数時間後に顔面の腫脹が痒みなどが出る場合があります。こういったケースにおいて、短頭種であれば呼吸困難などの命に関わる可能性がありますので、特に注意が必要です。

なぜ混合ワクチンが重要なのか

そもそも、どうして「混合ワクチン」は必要なのでしょうか。ワンちゃんや猫ちゃんがもつ、細菌やウイルス、寄生虫などの異物から体を守る抵抗力を「免疫」といいます。ワクチン接種は、弱ったり殺菌したウイルスや細菌を体内に入れることで、それに対する抵抗力(免疫)を身につけ、病気の発症を予防したり重症化を防いだりします。子犬や高齢犬ほど、抵抗力が弱く感染してしまうことで命のリスクが高くなるため、ワクチン接種が重要となるのです。

ワクチンは、大切な家族を守るだけでなく、動物から人に感染する恐れのある「人獣共通感染症」を予防する観点からも、確実に受けておくべきものと言えます。

毎年打つべき?

ここからは、それぞれのワクチンが毎年打つものとそうでないものとそうでないもの、そして何種類のものを打つべきかどうかについての解説です。ワクチン接種は計画的に行った方が良いので、かかりつけ医と相談しながらスケジュールを決めておくと良いでしょう。

何種のワクチンを打つべきか

初めてワンちゃんやねこちゃんを迎え入れた場合、どの混合ワクチンを打つかどうかの選択は、初めてのペットであれば難しいと感じるかもしれません。生活環境や体質、感染リスクなどは動物によって異なるため、かかりつけ医や近くの獣医師に相談するようにしましょう。

混合ワクチン接種の日には予定を入れない

混合ワクチンを摂取する日は、副反応が出ることを想定しておくことが重要です。できるだけ予定を入れないようにしておき、副反応が出やすいのは摂取後数時間と言われているため、万が一のことがあった場合にすぐに動けるようにしておきましょう。

混合ワクチン接種については、子犬と高齢犬は要注意なのでタイミングを考えつつ少しでも長く健康でいられることを意識してください。大切な家族を守るための混合ワクチンですから、医師と相談しながら確実にしっかり受けてください。

ファミー動物病院

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

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