ファミー動物病院のお役立ちノート

愛猫に去勢・避妊手術は必要?メリット・デメリットを詳しく解説

飼い主の皆さんはなぜ猫ちゃんに去勢・避妊手術が必要かご存知ですか?去勢・避妊手術を行うことで、猫ちゃんに様々なメリットがあります。しかし、去勢・避妊手術は猫ちゃんの体に大きな負担となるためいいことばかりではありません。飼い主の皆さん去勢・避妊手術のメリットやデメリットをしっかりと知った上で、愛猫に去勢・避妊手術を行うか決断しましょう。

 

去勢・避妊手術を行うメリット

猫ちゃんに去勢・避妊手術を行うメリットについてご紹介していきます。

病気の予防

猫ちゃんに去勢・避妊手術を行う大きなメリットとして、様々な病気を予防できるといった点があります。予防できる病気の例として乳腺腫瘍があります。乳腺腫瘍とは、発症すると死に至る可能性のある危険な病気です。去勢・避妊手術を最初の発情前に行うとかなりの確率で乳腺腫瘍を予防できるというデータもあります。このように去勢・避妊手術を行うことで死に至るような危険な病気を予防することができます。

望まない妊娠を防げる

去勢避妊手術を行うことで、飼い主さんが望まない妊娠を防ぐことができます。猫ちゃんは一度の出産で平均3~5匹いると言われています。妊娠期間も2ヶ月と短く、一年で2回出産する猫ちゃんも珍しくはないです。そのため一匹の猫ちゃんから年間10匹の子猫が誕生することがあるのです。飼い主の皆さんは生まれてくる10匹の子猫にきちんとした環境を用意することができますか?現実的に考えると厳しいかと思われます。きちんとした環境を用意することができないと不幸な猫ちゃんが増えてしまいます。そのような観点からも望まない妊娠は防がなければなりません。

問題行動やストレスが減る

去勢・避妊手術を行うことで、猫ちゃんの問題行動を抑えることができます。具体的に言うと、その場合はマーキングやマウンティング、遠吠え、あの猫との喧嘩などが挙げられます。メスの場合も発情期によるストレスが抑えられるため穏やかに過ごすことができるようになる。

 

去勢・避妊手術を行うデメリット

肥満になりやすくなる

去勢・避妊手術後、ホルモンバランスが変化するため肥満になりやすくなります。 ホルモンバランスの変化により去勢・避妊手術後は、猫ちゃんの基礎代謝が下がります。そのため、手術前と同じ食事をとっていると猫ちゃんの体重が増加してしまうのです。猫ちゃんの状態をしっかりと確認しながら、飼い主さんが食事や運動量をコントロールし、猫ちゃんが暇にならないように気を付けてあげましょう。

体調不良のリスク

猫ちゃんの去勢避妊手術は全身麻酔で行われます。全身麻酔は年齢や体調によりますが、手術後に体調不良に陥ってしまうリスクがあります。過剰に心配する必要はありませんが、全身麻酔によるリスクがあることを頭に入れておきましょう。

尿失禁のリスクがある

手術後に性ホルモンの分泌が減ることで、尿道が適切に機能せず尿失禁の症状を起こしやすくなってしまいます。去勢・避妊手術が直接的に影響しているかは不明ですが、このようなリスクもあるということを頭に入れときましょう。

繁殖ができなくなる

当たり前のことですが、去勢・避妊手術をした猫ちゃんは赤ちゃんを産めなくなります。飼い主さんが子猫を育てたいと思っても、手術後では不可能です。子猫を育てたいという気持ちがある飼い主さんが可愛い愛猫の遺伝子を残してあげたいと考えている場合は慎重に判断しましょう。

 

メリット・デメリットを理解した上で判断しよう

今回お話ししたように猫ちゃんの去勢避妊手術にはメリットがある一方でデメリットも存在しています。それらのメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、猫ちゃんに去勢避妊手術を受けさせるかどうか判断しましょう。

 

山口県防府市の「ファミー動物病院」

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

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