ファミー動物病院のお役立ちノート

シニア猫になったら注意したい病気とは?重症化させないためにも定期的な健康診断を

2024/07/01

猫ちゃんも年を取ると病気になるリスクが高くなります。猫ちゃんは体の不調を飼い主さんに見せたがりません。
体調不良や痛みを隠すのがうまく、飼い主さんが気づく頃にはもう病気が進行してしまっているケースも多くあります。
そうならないためにも定期的に健康診断を受診し、猫ちゃんの健康を守っていきましょう。
今回はシニア猫になったら注意したい病気についてお話ししていきます。

 

いつからがシニア猫

猫ちゃんは人間の4倍ものスピードで年をとると言われています。11歳から14歳になるとシニア猫と呼ばれます。
シニア猫になると、得意だった運動が苦になったり、様々な老化が体に現れます。
毎日一緒に過ごしている飼い主さんは猫ちゃんの老化を見逃してしまうかもしれません。
体の内側の老化は飼い主さんには見えないため、定期的に動物病院へ連れて行き健康診断を受けるようにしましょう。

 

シニア猫になったら注意したい病気

腎臓の病気

シニア猫になると腎臓機能が低下します。腎臓の働きが低下すると、尿として排出されるはずの老廃物が体内に蓄積されるようになります。
その結果腎臓病になってしまうのです。腎臓病の症状としては以下のようなものがあげられます。

・トイレに頻繁に行くようになる

・食欲の低下

・口内トラブル

・頻繁に嘔吐する

・口臭がひどくなる

・貧血を起こす

・寝ている時間が増える

このような症状がみられた場合は、腎臓病の疑いがあります。
日頃から猫ちゃんの様子を観察し、ちょっとした症状に気づいてあげられるようになりましょう。

腫瘍

シニア猫になると腫瘍疾患の発生が増えてきます。猫ちゃんはリンパ腫や乳腺腫瘍、皮膚腫瘍が多い傾向があります。
腫瘍は体の表面にできることが多いため、日頃から猫ちゃんの全身を触ってあげ、しこり異常がないかを確認してあげてください。

骨や関節の病気

猫ちゃんも年を取ると私たち人間と同じように筋肉、骨、関節が弱くなってきます。
段差や高いところへの飛び乗り、飛び降りは猫ちゃんの体に負担がかかるためなるべく避けるようにしましょう。

心臓病

猫ちゃんの心臓病には、心臓の筋肉に異常が起こる心筋症が多いです。
心筋症になると、血液を全身にうまく送り出すことができなくなります。 死に至る可能性のある危険な病気です。
心筋症の初期症状は、目立った症状はないため発覚するのは重症化してからがほとんどです。
猫ちゃんに以下のような症状が見られたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

・呼吸が荒く口を開けて呼吸している

・咳をする

・ほとんど動かなくなる

・失神を繰り返す

・後ろ足を引きずって歩く

・後ろ足が異常に冷たい

このような症状がみられた場合は、心筋症が進行してしまっている可能性が高いです。

便秘や尿石症

シニア猫になると運動量の低下や脱水により腸の働きが悪くなります。その結果、便秘になりやすくなります。
また、猫ちゃんが頻繁にトイレに行くのにおしっこをした形跡がない場合は、膀胱や尿道に何らかの問題が起きてる可能性が高いです。
猫ちゃんのトイレを毎日チェックし、何か異常が起きていないかを確認しましょう。

歯周病や口腔の病気

シニア猫になると歯周病になったり、口腔内の病気になる可能性が高くなります。
口内トラブルを抱えると痛みでご飯を食べなくなることもあります。
猫ちゃんは口内炎が起こることも多いため、日頃からしっかりとデンタルケアを行ってあげてください。

 

シニア猫には定期的な健康診断が重要

これまで見てきた通り、シニア猫になると様々な病気になるリスクが上がります。
かかってしまうと死に至る危険な病気もあるため、病気の早期発見・治療が大切となってきます。
そのため、定期的な健康診断を受診するようにしましょう。
シニア期までは年に1回の健康診断で十分ですが、年をとってからは年に3,4回の頻度で健康診断を受けることをお勧めします。

 

ファミー動物病院

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

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