ファミー動物病院のお役立ちノート

フィラリア予防をしないとどうなるの?

2025/03/01

ワンちゃんを飼っていると毎年やってくるフィラリア予防の時期。フィラリア予防は絶対に必要という意見と必ずしも必要ではないという真逆の意見も見られ、何が本当なのか混乱してしまうことがあるかもしれません。フィラリア予防もワンちゃんに負担がないわけではありません。
大切な愛犬の事を考えると、わざわざ負担になるようなことはしたくありませんよね。では、本当にフィラリア予防は必要ないのでしょうか?
今回はこのような飼い主様の疑問を解決できるようにフィラリア予防についてお話ししていきたいと思います。

 

フィラリア予防しないとどうなるのか

愛犬のことを思うとフィラリア予防は絶対にした方がいいです。フィラリア予防をしないと、感染リスクが高まってしまいます。
ワンちゃんがフィラリアになってしまった時の初期症状を簡単に説明します。

・元気がない

・疲れやすい

・咳

・食欲低下

・毛並みが悪くなる

以上の症状が、初期症状として見られます。
しかし、フィラリアの症状が重症化すると呼吸が乱れたり、運動中失神したり、血尿、臓器の機能不全など命に関わる症状を発症してしまう危険性があります。
フィラリアの初期の段階では、ほとんど無症状なため見逃しがちです。目に見えて症状が出始めた時は、すでに重症化してしまっている可能性が高いです。

 

フィラリア予防していない犬がフィラリア症になる確率

フィラリア予防をしていない犬と、している犬とでは発症する確率はどれ位違うのでしょうか?
1年間フィラリア予防をしないで生活していると、フィラリアに感染する確率は50%と言われています。 2年間で80%、3年で95%以上と3年以内にほとんどのワンちゃんがフィラリアに感染するといわれています。
もちろん住んでいる環境や気候によって感染率は変わってきますが、予防しないとフィラリアに感染する確率が高いということがわかります。

 

フィラリア予防薬の副作用

フィラリア予防薬には副作用があります。薬には副作用がつきものなため、フィラリア予防をするメリットと副作用によるデメリットを比べて、愛犬にフィラリア予防をするか決めましょう。
日本国内でもフィラリア予防薬を服用し、 死亡したケースなどいくつかの副作用が報告されています。しかし、どのケースもフィラリア予防薬による副作用で死亡してしまったのか、因果関係が曖昧なものがほとんどです。主な例をご紹介します。

・生まれて間もない子犬に使った

・使用期間切れの予防薬を使用した

・大型犬用のものを子犬に投与してしまった

このように使い方が原因になることも含まれているため、本当にフィラリア予防薬に含まれている成分によって死亡してしまったのかが曖昧です。
しかし、このような副作用が報告されていることも事実ではある為、愛犬にフィラリア予防をするのかどうかは飼い主さん自身がしっかりと考え決めましょう。

 

妊娠中のフィラリア予防について

フィラリア予防のためには、予防薬を一か月に1回投与するのが理想的です。では、 妊娠中のワンちゃんにはどうしたらいいでしょうか?
結論から言うと、可能な限り与えた方がいいです。妊娠期間中にフィラリアが成長してしまい、フィラリアを発症してしまう可能性があるからです。
ワンちゃんの妊娠期間は58日から68日ですが、体内に入ったフィラリアの幼虫が成虫になるまでの期間が50日から60日です。
妊娠中にフィラリアの予防を止めてしまうと、体内に入ったフィラリアが成虫になりフィラリアになる確率が上がってしまいます。
妊娠中はワンちゃんによっては副作用が出やすくなることもあるため、かかりつけ医に相談しながらフィラリア予防を続けることをお勧めします。

 

愛犬のために正しい情報を見極めよう

フィラリア予防については様々な意見があります。予防した方が良いという意見や副作用が怖いためやらないほうがいいという意見など様々です。
ここで大切なのが、飼い主さんが愛犬を守る為にしっかりと正しい情報を見極めるということです。
ネット上には様々な情報があり、何を信じていいか混乱してしまうかもしれませんが、獣医師に相談しながら愛犬にとってより良い判断をしていきましょう。

 

山口県防府市の「ファミー動物病院」

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

■ファミー動物病院
〒747-0053 山口県防府市開出本町12-9
0835-22-4711

0835-22-4711