ワンちゃんを飼い始めたら必ずワクチン接種をしましょう。ワンちゃんにとってワクチン接種は様々な病気から身を守るためにとても重要です。
なぜワンちゃんにワクチンが必要なのか、受けるべき時期や種類について解説していきます。
大切な愛犬のためにもワクチンについてしっかりと学んでいきましょう。
ワクチンの重要性
ワンちゃんは生涯の中で様々な感染症にかかるリスクがあります。中には感染すると命に関わる危険な病気もあります。
そのような危険な感染症から愛犬を守るためにもワクチン接種は重要なのです。
ワクチンによって、ウイルスや細菌などの病原体から体を守る抗体を作ることができるようになります。
その結果、感染症の予防、感染症にかかってしまったとしても症状を軽減させる効果が期待できます。
ワクチンの種類
ワンちゃんが打つべきワクチンの種類をご紹介していきます。
狂犬病ワクチン
狂犬病ワクチンとは、発症すると致死率ほぼ100%といわれている非常に怖い病気「狂犬病」を予防するためのものです。
狂犬病ワクチンは、年に1回の接種が義務付けられています。狂犬病ワクチンを打つ時期は、毎年4〜6月の間と決められているため忘れないようにしましょう。この義務を守らなかった場合、飼い主さんに20万円以下の罰金が科せられる可能性があるため必ず接種するようにしましょう。
狂犬病はワンちゃんだけの病気ではなく、人間も感染することがあり、ワンちゃんと同様に致死率も高い危険な病気です。
この危険な狂犬病を予防するためにも狂犬病ワクチンの接種は重要なのです。
混合ワクチン
混合ワクチンとは、名前の通り複数のワクチンが混ざったもののことを言います。
混合ワクチンは、発症すると致死率が高い病気、有効な治療方法がない病気、人間にもうつる可能性がある病気を予防するためのワクチンです。
当院では10種混合ワクチン、6種混合ワクチンの接種を行っています。発症すると命に関わる危険な病気から愛犬を守るためには、しっかりと混合ワクチンを接種することが大切です。
特に、抵抗力の弱い子犬やシニア犬の場合は、感染症にかかると死のリスクが上がるため、忘れずにワクチン接種をしましょう。
ワクチンによって作られる免疫は一生続くものではありません。
生後2月頃から4か月の間に2,3回接種し、1歳を超えたら年に1度接種することをおすすめします。
ワクチン接種時の注意点
ワンちゃんの体調が良くない場合は、無理に接種するのではなく日を改めるようにしましょう。
また、狂犬病ワクチンと混合ワクチンを同じタイミングで打つことは避けてください。
持病のあるワンちゃんは、ワクチンを打たず治療を優先するという選択肢もあるため、かかりつけ医へ相談しましょう。
ワクチンの副反応
ワンちゃんの健康のため検討したいワクチン接種ですが、副反応が起きるリスクもあります。
ワクチン接種後24時間以内に発生する可能性のある副反応についてまとめました。
・嘔吐、下痢
・食欲不振
・発熱など
副反応にも1,2回下痢をしただけでその他に症状はない軽度なものと、下痢に加えて元気もなくぐったりとしているなどすぐに病院へ行った方がいい症状があります。
ワクチン接種後は油断せず、愛犬の様子を観察し、獣医師の指示に従って安静に過ごしましょう。
定期的にワクチン接種をしよう
今回お話ししたようにワンちゃんには必ず接種する必要があるワクチンと飼い主さんの判断で接種するものがあります。
愛犬の体調や病気のリスクをしっかりと考えてうえで、ワクチンを接種するか決めてください。
また、ワクチンの効果は一生続くものではないため、年に1回定期的に接種することを忘れないようにしましょう。
大切な愛犬がいつまでも元気に長生きできるように、ワクチンで危険な病気を予防していきましょう。
山口県防府市の「ファミー動物病院」
山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。
■ファミー動物病院
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