飼い主さんは猫ちゃんがかかりやすい病気について知っていますか?猫ちゃんの長生きのためには、飼い主さんが猫ちゃんの病気について学ぶ必要があります。飼い主さんが病気の初期症状などを知っていれば、危険な病気を早期発見・治療できるかもしれません。大切な愛猫の健康のためと思って猫ちゃんの病気について学びましょう。
猫のかかりやすい感染症
上部気道炎
上部気道炎とは、非常に感染力が強く、猫によく見られる病気です。症状は人間の風邪とよく似ており、鼻や喉、咽喉に炎症が起きます。合併症がなければ、10日〜14日で治ります。上部気道炎の症状と同時に、食欲不振や肺炎、角膜潰瘍、口内炎などが見られる場合は注意が必要です。動物病院で詳しく見てもらいましょう。上部気道炎の治療法は、症状を緩和させ、適切な食事や抗生物質、十分な睡眠などの猫の全身状態を維持する治療が行われます。
猫パルボウイルス感染症
猫パルボウイルス感染症はウイルスが原因で発症する病気です。感染すると致死率が高い非常に危険な病気です。猫パルボウイルスの症状についてまとめました。
【症状】
・高熱や沈うつ
・元気がない
・食欲不振
・嘔吐、下痢
このように他の病気でも見られるような症状がほとんどです。飼い主さんが猫パルボウイルス感染症を見抜くのは非常に困難です。急激に体調が悪化する危険性もあるため、猫ちゃんの様子をしっかりと観察する必要があります。疑わしい症状が見られたらすぐに動物病院で診察してもらいましょう。猫パルボウイルス感染症は、ワクチンを打つことで予防することができます。ワクチン接種をしていると、万が一感染した場合も症状を軽くすることができます。忘れずにワクチン接種を打つようにしましょう。猫パルボウイルス感染症の治療方法ですが、症状を緩和させる対症療法が基本的です、非常に感染力が強い病気のため、多頭飼いのご家庭は症状が出ていなくても他の猫も動物病院へ連れて行きましょう。
猫伝染性腹膜炎(FIP)
猫伝染性腹膜炎は、コロナウイルスの一種である猫伝染性腹膜炎(FIP)ウイルスにより引き起こされる感染症です。
猫伝染性腹膜炎(FIP)の症状についてまとめました。
【症状】
・元気がなくなる
・食欲不振
・発熱
・嘔吐下痢
・黄疸など
猫伝染性腹膜炎(FIP)は、感染した猫の糞便や尿などに触れることで感染します。感染猫との接触は避けましょう。猫伝染性腹膜炎(FIP)に感染すると現在の獣医療では完全に治す方法はありません。症状を緩和する治療が行われます。猫ちゃんを室内飼いにして、感染猫との接触を避けるなど飼い主さんが管理してあげましょう。
猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
猫白血病ウイルス感染症(FeLV)は、感染すると様々な疾患が誘発されて、重篤化する危険性のある非常に怖い感染症です。これは、免疫力が低下してしまうことが原因です。感染初期には、リンパ節の腫れと発熱が起きます。この症状が続くと、様々な疾患が誘発され、危険な状態となります。猫白血病ウイルス感染症(FeLV)の治療方法ですが、食事療法などで免疫力を高めます。ウイルスを直接排除する方法はないため、猫ちゃんの免疫力が高まるのを待つしかありません。感染すると非常に怖い猫白血病ウイルス感染症(FeLV)ですが、ワクチン接種によって予防することができます。猫ちゃんの命を守るためにもワクチン接種をしっかりと行うようにしましょう。
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
猫免疫不全ウイルス感染症は、発症するまでの潜伏期間は無症状なことが多いです。感染猫と喧嘩などで噛まれた際に感染します。現在の獣医療では有効な治療方法はありません。症状に合わせた対症療法が主体となります。猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)もワクチン接種をすることで予防することができます。また、感染猫と接触しないように飼い主さんがしっかりと行動を管理してあげることも大切です。
猫について知ろう
愛猫の命を守るためには、飼い主さんがしっかりと猫について学ぶ必要があります。ワクチン接種やかかりやすい病気について学ぶことで、愛猫を病気から守ることができます。大切な愛猫がいつまでも健康に過ごせるように一緒に猫についての知識を深めて行きましょうね。
山口県防府市の「ファミー動物病院」
山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。
■ファミー動物病院
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