ファミー動物病院のお役立ちノート

ワンちゃんのダイエットは負担なくストレスなく!

2023/07/01

おねだりされたり、一緒に美味しいものを食べたい…という思いから、ついついおやつをあげすぎたりご飯をあげたりしていませんか?ワンちゃんは私たちと違い、少しの体重増加が大きな影響を及ぼします。逆に、体重減少もやりすぎてしまうと体に負担がかかってしまうのです。

今回は、適切なダイエット法や考え方についてお話したいと思います。

犬は肥満になりがち

大前提として、ワンちゃんは肥満になりやすいと言われています。そのため、生活習慣を整える意識を常に持っておかなければ、どんどん太ってしまいます。

ワンちゃんが肥満になる原因は、主に次のようなものがあると言われています。

・運動不足

・不適切な食事

・病気

・加齢

など

また、去勢や避妊によってホルモンバランスが変化することでも肥満になりやすいと言われていますが、多くの原因として考えられるのは飼い主さんから与えられる不適切な食事や運動不足です。なお、ワンちゃんが肥満傾向にあるかどうかを見極めるポイントは、犬の胴体を上から見てくびれがないこと、体を触って肋骨がすぐに見つけられない場合は、肥満と言って良いでしょう。

ダイエットを始める基準と判断方法

ワンちゃんがダイエットを始めるべき基準と判断タイミングとしては、適正体重よりも15〜30%ほど脂肪が超過した時には肥満と判断できます。最近では、BCS(ボディ・コンディション・スコア)を算出し、それによってダイエットが必要かどうかを判断するようになっています。BCSは、犬種や体格によって個体差が大きいため適正体重が定まらない、肋骨や腰の周りの皮下脂肪の厚さとウエストの形から、数値で栄養状態を知ることができることが特徴で、5段階評価によって測定します。なお、理想体型は5段階中の3です。

ダイエットを始めるにあたり意識しておくべきこと

ワンちゃんのダイエットを始めるにあたっては、飼い主さんがしっかりと意識しておかなければならないことがあります。

①飼い主さんが太らせてしまっている要因がある

飼い主さん(そのご家族など)が、愛犬が可愛いが故にご飯やおやつをあげすぎてしまうことは、肥満の大きな原因となります。愛犬と長く過ごしたいという思いがあるなら、体重管理をしっかりと意識して、食事管理を徹底しましょう。

②体重の増減はグラムでなく%で考える

たとえ、ワンちゃんが0.5キロ体重が減ったとしてもそれは人間と同じ感覚で考えてはいけません。ワンちゃんの大きさや体重全体の比較をすべきですので、%を考えるようにしましょう。

ダイエットの計画について

ワンちゃんのダイエットを計画する際には、現在の体重と適正体重の差から目標を設定して、ダイエットを始めましょう。無理なダイエットはワンちゃんのストレスになったり、体調不良を招く原因となるため厳禁です。

ワンちゃんの意志で行うわけではないこと、体調不良が起こっても訴えられないからこそ無理なく長い目で進めていくようにしましょう。

なお、ダイエットを進めていくにあたっては、こまめにかかりつけ医に相談しながらワンちゃんにとってストレスや負担の少ないダイエットを意識していただければと思います。

当院では、ワンちゃんだけでなく飼い主さんやご家族を丁寧にサポートしつつ、適正体重を心がけるダイエットを一緒に行っていけるように支援しています。食事療法だけでなく運動療法にもこだわることで、より確実にストレスなくダイエットを進めていきましょう。

ファミー動物病院

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

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