
長生きしたからこそ、病気と向き合う場面が訪れることもあります。
大切な家族にがんが見つかったときは、心に大きなショックを受けることが多いでしょう。
「暮らし方が悪かったのでは…」「この子につらい思いをさせたのでは…」と、これまでのペットライフを悔やむ飼い主様もいらっしゃるかと思います。
しかし、別の受け止め方もあるのではないでしょうか。
ケースによって異なりますが、ある程度の年齢を重ねてから現れたがんは、長生きしたからこそ現れた病気と捉えることができます。
つまり、それだけ大切に愛されてきた証でもあります。
ペットががんになったからといって、必ずしもこれまでのペットライフを後悔する必要はないと思います。
当院では末期のがんに対する緩和ケアも行っておりますので、今からできること、これからの動物の生活のためにできることを、一緒に考えさせていただきます。
現在、腫瘍性疾患が増えてきております。
動物の生活環境が向上し、飼い主様のペットへの関心が高まったこと、そして寿命が長くなったことが背景となり、腫瘍性疾患は増加傾向にあります。
腫瘍から大切なご家族の命を守るためには、何よりも早期の発見と治療が大切です。
早く発見できるほど、治療の選択肢が広がり、可能性も高まります。
ファミー動物医療センターには獣医腫瘍科認定医が在籍しており、腫瘍治療に力を入れて取り組んでいます。
さまざまな検査・治療を通じて腫瘍性疾患の早期発見・早期治療に努め、動物の健康と幸せなペットライフをお守りいたします。少しでも“いつもと違う”と感じられたときは、お早めにご相談ください。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。

犬の場合、体表にできる腫瘍の多くは良性とされていますが、猫の場合、2/3程度は悪性と言われていますので、小さい頃から体を触られることに慣らし、日常的に体を触ってしこりなどの異常はないかチェックするようにしましょう。
体表にできる腫瘍以外にも、乳腺のしこり(乳腺腫瘍)や精巣の左右の大きさの違いなども普段のチェックで気づきやすい異変であると言えます。
尿や便、よだれ、鼻水などに血が混じっている場合、体内の見えないところに腫瘍性疾患ができている恐れがあります。
血が混じる=腫瘍性疾患とは限りませんが、尿や便に血が混じる状態が続くようでしたら、できるだけお早めに当院へご連絡ください。
年1回など定期的にレントゲン検査やエコー検査を受けていただくことで、腫瘍性疾患が早期発見できる場合があります。何も症状がなくても、5歳を過ぎた頃を目安に定期的な健診の受診を心がけるようにしましょう。
| エコー検査 | エコー検査を実施して体内の臓器の状態を確認して、腫瘍の有無や進行度合い、他の組織への転移などを調べます。 |
|---|---|
| 内視鏡検査 | 細いファイバースコープを挿入して、胃腸の状態を直接目で見て確認します。 胃腸を調べる検査としてレントゲン検査やエコー検査などがありますが、胃や腸を内側から直接観察できるのは内視鏡検査だけで、さらに外科的処置を行うことなく組織を採取して精密に検査することができます。 |
| X線CT検査 | レントゲン検査や超音波検査では検出できない小さな病変を見つけることが可能です。 また、画像の再構築ができ、腫瘍の浸潤や血管走行などを細く確認できるため、安全に手術を行うための計画を立てるのに非常に有用な検査です。 |
| 針生検および組織検査 | しこりのある部分から注射針で細胞を採取して、その細胞を顕微鏡で観察し、腫瘍の可能性があれば手術で摘出することを検討します。摘出した組織は病理検査をして、確定診断を目指します。 |
| 手術 | 腫瘍、またそれが疑われる部位を外科的処置によって取り除くことで治療します。 |
|---|---|
| 化学療法(抗がん剤治療) | 抗がん剤を使った治療で、これを投与して腫瘍細胞の死滅をはかるほか、手術にプラスする形で行うこともあります。 |
| 放射線療法 | 放射線により腫瘍細胞を死滅する治療です。 当院では放射線療法は行っておりませんので、必要に応じて適切な専門機関をご紹介させていただきます。 |