

不妊手術(♂:精巣摘出術、♀:卵巣子宮全摘出術)は、望まない妊娠を防ぐだけでなく、将来ホルモンの影響で起こりうる病気の予防にもつながります。例えば乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・精巣腫瘍・前立腺疾患・会陰ヘルニアなどが挙げられます。
当院では、犬・猫(ウサギも対応可能です)に対し、生後6カ月齢以降から不妊手術をお受けしています。必要に応じて、より早い時期の手術にも対応いたします。
従来の不妊手術では、絹糸などの縫合糸を用いて臓器を結紮・摘出していました。しかし最近は、犬では縫合糸反応性肉芽腫と呼ばれるしこりが生じるケースが増えています。
そこで、当院では犬の卵巣子宮全摘出術の際には、おなかの中に糸を残さないようにシーリングシステム(BiClamp: 「VIO 300D」Erbe社)を用いて手術を行っています。
猫においては、縫合糸反応性肉芽腫の報告はありませんが、ご希望に応じてシーリングシステムを用いた手術も承っております。



現在、犬猫の全身麻酔の安全性は、人と同じく高まっています。
ただし、麻酔が100%安全というわけではありません。
そのため当院では、全身麻酔前に身体検査・血液検査(必要に応じてX線検査・超音波検査)を行い、症例ごとに適切な全身麻酔を心掛けています。
また、麻酔薬は副作用を軽減するため、複数の薬剤を組み合わせた「バランス麻酔」を実施しています。
手術中は気道確保を適切に行い必要に応じて人工呼吸で呼吸を管理します。さらに、心電計・血圧計・体温計・カプノグラフ・酸素飽和度を用いて、状態をモニターします。
周術期の疼痛管理には、オピオイドや非ステロイド性消炎鎮痛剤や局所麻酔薬を併用して「痛みの少ない手術」を心掛けています。
麻酔をかける目的は、検査や処置、外科手術によって生じる痛みやストレスから患者さんの体を守ることです。特に、言葉を話すことのできない動物たちの医療現場では、麻酔は欠かせない大切な技術だと私たちは考えています。
麻酔は100%安全な処置ではありません。とくに病気のある動物や高齢の動物では合併症のリスクが高くなり、時には健康な動物でも予期せぬ合併症が生じることがあります。
私たちの麻酔担当獣医師は、患者さんの状態を事前に把握し、起こりうる合併症を見越して最適な麻酔薬と治療薬を選択します。麻酔実施時には、全身状態の変化をくまなく監視し、術後の回復がより良いものになるよう、日々最善を尽くして麻酔管理を行います。
痛みや苦痛を減らし、手術中の状態を安定させて術後の経過を良くするよう、また万が一合併症が起こってしまった場合にも迅速に対応できるよう、私たちは日々研鑽を重ね、学会やセミナーで新しい情報を取り入れながら、安全な麻酔管理に努めています。
飼い主さまの不安を少しでも和らげられるよう、私たちは診断内容や治療方針をわかりやすくご説明することを大切にしています。ご質問があればお気軽にお尋ねください。
麻酔に対して不安を抱かれる飼い主さまも多いかと思います。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

動物麻酔基礎技能認定医
獣医師 板本朗代

動物麻酔基礎技能認定医
獣医師 伊藤嵩人
当院では、以下の手術実績があります。
下記一覧にある疾患(手術)の中でも「複雑な整形外科疾患」や「X線CT検査・MRI検査」が必要な症例は、大学病院など2次診療施設と連携しながら治療を行っております。
なお一覧にある手術以外でも、対応可能な場合もありますので、お気軽にお問合せ下さい。










