ファミー動物病院のお役立ちノート

手術が必要となる猫ちゃんの病気について

猫ちゃんにも人間と同様に手術が必要となる病気があります。病気は進行すればするほど完治が難しくなります。また、病気が進行してしまってからの治療や手術は猫ちゃんの心と体に大きな負担となります。飼い主さんが日頃から猫ちゃんの状態をチェックし、病気を早期発見・治療・予防できるような環境を作っていきましょう。今回は手術が必要となる猫ちゃんの病気について詳しくお話ししていきます。また、猫ちゃんの病気を防ぐために飼い主さんができる対策についても解説していくので、ぜひ参考にされてください。

 

手術が必要となる猫の病気

歯周病

猫ちゃんが歯周病になると、口臭がひどく、よだれが多くなります。歯茎が腫れ、最終的には頬から膿が出ることもあります。歯周病を放置すると、菌が繁殖し体の他の部位にも影響を及ぼします。

歯根膿瘍

歯根膿瘍とは、歯の根っこの先端に膿が溜まった状態のことを言います。初期段階で飼い主さんが気付くのは難しく、悪化すると目の下が腫れ下顎が折れる危険性もあります。

膀胱結石

尿管、膀胱、尿道に結石ができる病気です。栄養バランスの偏りや水分不足によって起こり、場合によっては手術が必要となります。

尿道閉塞

血尿、頻尿、おしっこが出ないなど尿に関する病気です。放っておくと尿毒症を引き起こし、最悪の場合死に至ります。

尿石症

尿石症はあまり症状が出ないことが多いです。血尿を繰り返すなど、尿の異常がある場合に検査を受け、発覚することがあります。尿管に結石が落ち込んでしまうと、尿道閉塞から急性腎不全をはじめとする命の危険に関わる病気を引き起こす可能性があります。

 

病気を防ぐためには

毎日猫の健康チェックをする

猫ちゃんが手術が必要となる病気には口腔内の病気が多いです。日頃から歯磨きや口の中をチェックすることで、口腔内の病気を防ぐことができます。欠かさずデンタルケアを行ってあげましょう。そして、猫ちゃんの顔や体を触り異変がないかを確認しましょう。痛そうな素振りやしこりなどを見つけた際は、動物病院へ連れて行きましょう。どのような病気も早期発見・治療をすることが大切です。排泄物の量や色、状態からも猫ちゃんの健康状態が確認できるため、毎日しっかりと確認するようにしましょう。

健康診断を定期的に受診する

猫ちゃんの病気を見つけるには定期的な健康診断が必須です。猫ちゃんは体調不良を飼い主さんに隠す傾向があります。飼い主さんが見たらわかるほど体調不良に陥った場合は、 何かしらの病気が進行してしまっている可能性が高いです。0歳から9歳までは毎年一回程度、シニア猫になってからは年に2回以上の健康診断の受診をお勧めします。

 

安全な環境づくり

猫ちゃんが誤って口にしてしまったり、怪我をしないように危ないものは猫の目が届かない引き出しなどに片付けるようにしましょう。猫ちゃんが骨折してしまう原因はベランダからの転落が多いです。ベランダを開けっぱなしにしないなど、猫ちゃんが安全に暮らせる環境を作っていきましょう。

 

去勢・避妊手術を受ける

去勢・避妊手術は猫ちゃんの病気を予防する効果があります。オスの場合は精巣腫瘍、メスの場合は、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気を防ぐことができます。歳を重ねてからの去勢・避妊手術は猫ちゃんの体に負担が大きいため、去勢・避妊をするのであれば、早めに手術を受けましょう。

 

手術は猫の負担に

手術を受けると、猫ちゃんの体と心に大きな負担がかかります。飼い主さんは、日頃から猫ちゃんが大きな病気にならないために、健康状態をチェックしたり、ケアをしてあげたりと出来ることをやってあげましょう。

 

山口県防府市の「ファミー動物病院」

山口県防府市のファミー動物病院では日本動物病院会(NAHA)指定病院であり、大勢の獣医師と動物看護師が在籍しているファミー動物病院では、健康で豊かな生活の実現を合言葉に、幅広い獣医療を行なっています。

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